奇跡の2時間半
DSSCは技術を大事にしてきたクラブでした。とはもはや過去形。クラブでは初の試みとなる「雪上でバーべキューをしてみたい」の声に押され、クラブとしてはもってのほかの企画を実践しました。もちろんつきもののアルコールなるものも一緒に胃に入れる魂胆です。
日程は5月連休後半の3日、4日、5日。連休前半は晴れが続きましたが、後半は少し雨模様の予報。予定では最初の2日をスキーに当て、最後は新潟へカニを食べに行く日程でした。宿泊先の「コンパス」で朝食を食べながら相談した結果、予定を前後入れ替えて初日にカニを食べることにしました。
宿から「カニホイホイ」まで1.5時間、場所は日本海に面した「マリンドーム能生」、道中は晴れていましたが風が強くスキー場の山を見ると曇りか雨の雰囲気。明日は晴れると信じ、カニやホタテ、サザエにイカとかぶりつきました。
さて本命の二日目、ザックには食料とビールに皿やコップ、バーナーにフライパンと11人分を手分けして栂池ゴンドラに乗車。上に登るにつれ雪がひらひらと舞だし不吉な予感。とりあえず11時までスキー教室を行いその後の天気を見て判断することになりました。
そして11時。時折り降る雪、風上に広がる黒い雲、この状態では無理だろうと判断し宿の外でバーべキューをしようと下の宿に連絡を取ると、なんと下界は雨とのこと。気を取り直して雪上バーべキューを決行しました。
全員の板を雪に刺して風よけにし、バーナー2台でバーべキュー開始。すると急速に天気が回復、日差しも出て、上着を脱いで飲めや歌えの大宴会。(恥ずかしいので歌っていません)あっという間の2時間余りが経過。食料も尽きたので撤収作業をし、板に履き替えた頃から雪がふりだしたのです。何という幸運、なんという奇跡でしょう。
三日目は場所変えて,白馬五竜&47、ゲレンデ頂上では1メートルの積雪、そして適度な中斜面ということで期待していきました。考えることは他も一緒で、ゲレンデはゲロ込み状態、教室は行わず思い思いにシーズン最後を締めくくろーということになりました。昨夜降った新雪がところどころ「グググッ、グググッ」と体が前のめりになるところを必死でこらえ、春の新雪を満喫しましたとさ。
DSSC雪上でバーべキューをする…の顛末でした。